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GYZE対談企画第一弾! RYOJI × SH11NA
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-メタルバンドGYZEを支える絵描き、SH11NAとは?-

 
R: 改めてGYZEのRyojiです!よろしくお願いします!えっと・・・こうゆうのってなにから話すのかな?出会いの経緯とかかな・・・?

 

SH11NA: そうだね!それじゃあ出会いの経緯を僕の方から簡単に話しますね。
たしか2016年だったと思うんだけど、僕がニュージーランドにいるときにSNSでRyojiくんからメッセージをもらったのが初めてのコンタクトだったと思います。
 
R:あーそうだ!定期的にくる”ここじゃないどこかに理想がある病”で移住先考えてたとき・・・
 
S: GYZEの名前は割と前からよく目にしていたので、バンドのアートワークの制作依頼かなと思ったら、「ニュージーランドで釣りがしたんですけど、現地情報教えてください」的な内容でしたね。意外だったので印象的に記憶に残っています。笑

R: やっぱり釣りだったか!爆笑前々から僕もSH11NAくんの存在は知ってたしニュージーランドにいることも知ってたから”えい!”って連絡した (笑) R:GYZEは世界的な活動を基準にしてるからやっぱ英語圏で尚かつ釣りが出来る場所・・・そうなるとカナダかニュージーランドでして・・・笑 

 

S:そのとき僕はオークランドにいたんで、Ryojiくんが想像している大自然のニュージーランドは南側の大陸で、僕釣りの経験はほとんどないので詳しくないですわ〜…

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みたいなやりとりがあってから、どういう話の流れなのか自然とお互いの「これからやりたいこと」の話になりましたね。

 

R:実はもちろん具体的な情報収集も目的だったけど、一緒に何かするんじゃないか?ってゆう予感が働いたんだと思う。いつもその予感で動く人間だから (笑) 

S:そのときRyojiくんがラウドミュージックを軸に北海道をおもしろくしたいって話をしてくれて、僕はそれを聞いてすごくワクワクしました。

 

R:それは今も思ってて、具体的に動いてますよ。

移住してみたいって発言と矛盾してるようだけど、ちょうどその時期から北海道いることのが多くなってて、改めて”環境は”すごく良いなと思ったんですよ。 S:その時に、この人は僕と似たタイプの人間だなと直感的に感じました。似たタイプというのは、「周りの環境に適応する方向で努力するのではなく、周りの環境を自分で変えていく方向で努力する人だな」と。でもRyojiくんの方が圧倒的に僕よりパワーありますけどね。笑

-居場所がなくなった結果,海外進出へ-

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R: いやいやいや・・・たぶんSH11NAくんのがパワーあるよ!海外移住って行動力ないとできないから!てかそもそも海外に出たキッカケはなんだったんです!? 

 

S:僕が海外に出たきっかけは、Ryojiくんが言ってる”ここじゃないどこかに理想がある病”だったと思います。 

R:おっ仲間(笑)!

S:日本の社会に馴染めなかった僕は毎日のように日本の社会から逃げる方法を考えていました。

 

R:俺は一時期この世から逃げようとしましたよ (笑)
 
S:あ、僕もそういう時期ありました(笑)
当時はゲーム会社で社会人をやりつつ、バンドさんから依頼を頂き副業としてイラストレーターをやってたんですけど、「絵を描く」という行為の目的も社会から目を背けて自分だけの世界に逃げるためでもありました。
 
S:で、最初オーストラリアに行くことになったんだけど、その前に人生のターニングポイントがあって・・・
 
R: ほう?
 
S:たまたま電車の中で暇潰しに描いたスケッチブックのラクガキをSNSに投稿したら、LAに住むDJから連絡があって、CDアルバムのアートワーク依頼を受けたんです。
で、僕をLAに招待してくれて。
 
R:太っ腹!尚かつすごい優遇!!(羨望)
 
S:そこで待っていたのは、アメリカという実力社会で勝ち上がった勝者だけが味わえる生活環境でした。まさにアメリカンドリーム。そこで彼は僕に「もっと自分のアートに自信を持った方がいい、キミの絵は人の心を動かせるから、アーティストとして生きるべきだ」と強く説得されました。
 
R:ああ、海外の人って実力で評価してくれるよね。
実はGYZEも上京した時いろんな大人の人に音楽否定されてたんだけど、よく考えたら音楽というより人気のなさを否定されてた感じでさ。デスメタルじゃ人気になれない。とかね。
 それから結局日本で音楽の仕事にはならなくて、憧れてたDISARMONIA MUNDIの人がオーナーを務めるイタリアのレーベルに見出されて海外デビューが最初の仕事だった。
無名中の無名のGYZEを売ろうとしてくれたのは嬉しかった。

数年後「あのときなんでGYZEを拾ってくれたんだ?」って聞くと「はじめてHELLOWEENを聴いた時と同じ衝撃がGYZEの曲にはあったから」と言われたんだよね。 その輸入盤がビックリするほど売れてメジャーデビューしてビクターで2作, 今作からユニバーサルで3作目のアルバムを作ったんだよね。来年2月に出演する70000tonsってゆう超有名なメタルフェスの出演もプロモーターがThe Bloodthirsty Princeってゆう曲を気に入ってくれたから選ばれたみたいでさ。世界的に有名中の有名なバンドがラインナップなのにGYZEも選ばれたのは嬉しかったな〜。 

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S:それすごいなー。しかもめっちゃ良い話ですね。LAで出会った彼に説得されて、長く続けてきた社会から目を背けるための「絵を描く」という行為は、実はたくさんの可能性を秘めた武器になっているんじゃないかと思い始めました。それからすぐ意識が変わったわけじゃないんだけど、今こうやって振り返ると、自分が海外に出る目的が「逃げる」ではなく、「挑戦する」に変わっていった瞬間でした。

 
-自由に生きる絵描き、SH11NAがGYZEのサポートを始めた理由とは-


R: 2016年のGYZESOILWORKのツアーの時にSH11NAくんにはじめてデザインしてもらったんだよね?

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S:そうそう!ドクロとカラスの絵だよね。

僕、自分の作品のほとんどって地球にいる生き物からのインスピレーションが大きいので、見たことない生き物に遭遇するとテンション上がるんです。あと、この間RyojiくんとツアーTシャツの打ち合わせしてるときにRyojiくんが「ドラゴンとかヘビとかトカゲの爬虫類感が好きなんですよ」って言ってたとき、「わかるー!」ってなりました。
 
R:本名が竜司 (りょうじ) だしね (笑)
 
S:ちなみに、仕事絵で龍を描いたのはGYZEが初めてなんです。龍って王道のモチーフだから、いつか描い

てみようとは思ってたんですけど、Ryojiくんから龍を提案されたとき、「ついに龍を描くときがきた!」と思いました。

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R:GYZE×SH11NA作品は全部良いんだけど、2作目の龍の作品ホントに好きなんです!
ペンを使ってて方法は洋風なのに仕上がりは和風なんですよ。GYZEが目指してるものそこ。
メタルは所詮西洋の文化だけど、和を感じさせたい。さらには北海道を感じさせたい。

 
S:あの龍の絵のTシャツのコンセプトは、僕から見たRyojiくんのイメージそのものなんですよね。

下部にある荒波は「社会」や「常識」を象徴してて、その中で威風堂々と構えている龍がRyojiくんです。ちなみにこの絵は龍の髪部分から描き始めました。少しでも印象をRyojiくんに近づけたくて、YouTubeでRyojiくんの髪がワッサワッサ揺れるのを目に焼き付けてから描き始めたのを覚えています。笑

R:本当にありがとうございます。(ウルウル)
よっしゃ、いつかコラボ作品展覧会だね!!

 
S:GYZEの作品は全部ペンを使って直接紙に描いてるので、いつか原画を見てもらえる機会もつくりたいなー。どっかのギャラリーで原画を展示して、Ryojiくんにはギターで弾き語りをやってもらって…みたいなのをいつかやりたいなーと考えてます。

-「好きなこと」を武器にする若手バンドマンと絵描きが語る未来-
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R:同じ平成生まれで特殊な仕事を選んでる訳だけど今後はどうしてこうとかっていう目標とかある?
 
S:僕はギリ昭和なんだけどね (笑)
 
R:・・失礼しました!バリバリタメ語だったし・・・
 
S:3年越しくらいに考えているんですけど、展示ギャラリーとスプレー缶ショップとして運営する秘密基地を作りたいです。
 
R:秘密基地ね〜!ってこれインタビューで公開したら秘密じゃなくなるけど良いよね!?(笑)

S:大丈夫です(笑)
オーストラリアのメルボルンに住んでいたとき、ARTS HOLEというアーティスト集団の秘密基地でお世話になっていた時期があるのですが、すごく楽しかったんです。
毎週末のようにBBQして、みんなで壁に絵を描いてから、夜になるとみんなでハンバーガー食いながらスケッチブックを見せ合って、一緒にお絵描きしたり、ときどき良いのが生まれたらそれに値段を付けてお金になったり、遊びと仕事の境界線が全くない環境で、めっちゃ居心地が良かったです。
 
R:なにそれ!むっちゃ楽しそうじゃん!北海道に作ってよ!(笑)
 
S:寒そう・・・(笑) 特に僕がこの秘密基地を魅力的に思ったのは、毎日新しい人が来るんです。友達が友達を呼んで、その友達がまた友達を呼ぶから。
アーティスト以外にも、カメラマンやモデルやミュージシャン、なぜかプロのバスケットボール選手に会ったこともあります。日本でもこんな秘密基地をつくって、おもしろい人たちの溜まり場にしたいと思ってます。そういう人たちが集まれば、きっとおもしろいことも自然と発生すると思ってます。あとは海外でお世話になった人たちをここに招待して、彼らの日本での活動をサポートし、少しでも恩返しできればなと思っています。
 
R:ぜひぜひその秘密基地が出来る時にもGYZEと何か面白いことやりましょう!
俺たちも北海道でメタルフェスつくって世界の人達を招待できるようにしたいから発想は近いよね!まだ語り足りないんだけどこんな感じかな?

 
S:そうだね〜楽しかった!ありがとう!!
 
 

【GYZE × SH11NA WORKS 最新作についてコメントを戴きました!】

今回制作したTシャツは、実はRyojiくんから依頼の話がある前から考えていたレイアウトでした。前回描いた絵は「Ryojiくんを龍としてイメージする」というコンセプトを一番に重視して考えたものだったので、次の依頼を受けたらレイアウトを重視し、ホワイトスペース(何も描いてない部分)をうまく配置した絵を描きたいなと思っていました。
Tシャツのシルクスクリーン印刷には範囲に限界があるので、印刷可能な範囲の全部に絵を描くと、ベタっとしている印象になり、むしろ絵が小さく見えます。それで今回はホワイトスペースを広く残しつつ、思いっきり伸ばしたい角や髪の毛は印刷範囲のギリギリまで伸ばしてます。恐らく、実物を着てもらったら「なんだか絵が大きく見える」という印象を持ってもらえると思います。今回のレイアウトはそういった部分を狙いました。
僕、あれをやったら、これをやりたくなるっていう性格なんです。今回はデザインを重視したTシャツなので、きっと次はコンセプトを重視したくなると思いますね。笑
SH11NA

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SH11NA WORKS: 

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